布施 諒馬さん 布施 諒馬さん

布施 諒馬さん

4年[北海学園札幌高等学校出身]

抱き続けてきた教育者への憧れ
大学での出会いが道を開いてくれる

子どもの頃から、教員という仕事に憧れを持っていました。札幌大学に入学して間もなく、ゼミの先生に教員になりたいという話をしたところ、教員を目指す学生のための「自主ゼミナール」への参加を勧められました。
自主ゼミナールでは、国語の授業を想定して学習指導案の作成や模擬授業を実施し、授業後は互いに評価を行います。教育現場の実情に合わせ、実際に授業を行うことで、教壇に立ったときのイメージが具体的になり、教え方の課題なども見えてきます。僕は、座学が多い国語の授業を楽しんでもらえるように、身近な話題や音楽などを取り入れたところ、評価がとても上がりました。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨することで、確実にスキルアップしているという実感があります。

布施 諒馬さんの写真01

大学生活で自分を成長させてくれたのは、「学生が自分の好きなことで社会を元気にする」をテーマに取り組んだ「我楽多市」というイベントです。イベントを統括する役割を任された僕は、学生が主体的に取り組むことができるように、担当の割り振りや情報の伝え方を工夫しました。それによって多くの学生が積極的に関わり、イベントが成功を収めたことに、大きな手応えを感じました。
貴重な経験になったのが、1カ月間、オーストラリアの語学学校に短期留学をしたことです。英語しか使うことが許されない環境での学びは、自分の英語力を知る機会になりました。また、留学先の先生に、海外の授業の作り方や指導方法を学ばせてもらったことも将来の糧になる出来事でした。
うれしいことに、留学先の学校の方から「インターンシップとして受け入れるので、働いてみないか」という誘いを受けました。海外の教育現場を肌で知る機会になるため、卒業後、半年間ほどオーストラリアで働きながら学んでみようと考えています。

布施 諒馬さんの写真02

進学前は、札幌大学に教育学部がないことが少し不安でした。でも、今では札幌大学だからこそできた学びや経験があったと感じています。自主ゼミナールや我楽多市もそうですし、ボランティアとして星槎国際高等学校の授業を1年間サポートしたことも、生徒との関わり方を学ぶ機会になりました。そうした多くの経験や出会いを通し、物事を多角的に見る力や、人の意見に耳を傾け、受け入れる心を養うことができたと思っています。
将来の目標は国語の教員になり、母校の教壇に立つこと。国語の魅力を伝え、生徒に親しみを感じてもらえる教員を目指しています。知識を養うだけでなく、札幌大学で学んだこと、経験したことを生かし、生徒の人間性も伸ばしてあげられるような教員になりたいと考えています。

布施 諒馬さんの写真03
布施 諒馬さんの写真04